地球温暖化には、森林整備が効く 静岡市森林組合

林家の一年

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林家の一年

林家の一年

森林組合のホームページの開設にあたり林家の一年という欄を設けていただき1年が過ぎた。
その間林業では何をしてきたかと昨年お茶の畑を廃園した跡に杉の苗木を植えた。
そして2回下刈りをした。それだけである。
ヒノキということも考えられたが杉にした。理由は茶園の後にヒノキを植えるとなかなか真っ直ぐに育たないからである。下草が上草になるとヒノキは特に真っ直ぐにならない。
そして茶園の土は肥えているので地上部が地下の部分に比べて大きくなりすぎ風、あるいは下草の影響を受けやすいのである。
杉は上手にいけば3年ほどで 2M程になり下刈りが終了する。
しかし下刈り回数は山林の跡地に植林するのと同じである。
今の杉 ヒノキの材価を検討していつ頃伐採されるのかと検討するとヒノキで80年杉で100年である。
それならと育林が楽なほうを選択した。何とかならないかと思っているが 需要の減少・木材の用途 使い道がない。つまり供給過剰である。
山林は、昔は持っていれば何とかなったし、持つこと自体が富と権力の象徴であった。大山林の所有者は山持ちの旦那様であり農家は田畑(でんはた)をいくら持とうとも旦那さまではない。これは不思議であるが、裏を返せば地域への貢献寄進に裏付けられたものであろう。
私は或る社団法人の所有の山林を管理している。それは市内のある篤志家が5haの山林をその社団法人に寄贈した。そして戦後その社員 退職者が植林し現在に至っており、社団法人の財政は一時裕福であったので枝打ちがされており美林である。今樹齢は、50~60年であり前回の間伐から20年近くなり間伐をしなければならないと思いついたが、先立つものは資金である。
そして知恵が豊富な森林組合に間伐事業の計画の作成をお願いした。
近年 国地方の行政機関も林業の経営状況ならびに先行きに大きな危機感を持っておりいろいろな補助事業がある。社団法人の山林であり公共性が強いということで今回は「森林整備加速化林業再生事業」というものを活用した。間伐率は20%である。(写真: 第十回 高所の樹木の枝落とし作業より)

大楠の木の枝落とし

事業の完了報告をしたら「事業費がかからずこんなに整備されて大変うれしい」と
社長自らお礼の言葉を述べられたのにはびっくりした。
その後の質問は現在の実勢価値と帳簿上の価格そして将来の利用である。

  • 1.50~60年生のヒノキは伐採して植林すると赤字になる場合がある。
  • 2.同上の杉は伐採するだけで赤字である
  • 3.帳簿上の価格は税務署の課税評価を参照することとした。
  • 4.原罪の立木(リュウボク)本数は1ha 1000本であるが20年後にもう一度間伐をして800本程度にする。そして100年生になった時点で相場と相談して決定する。
ということになった。



3月30日に新茶に霜害があった。このくらいの程度は10年ぶりかと思う。
近年防霜ファンが設置されて霜害が軽減されてきた。例年だと早い場所(御前崎 榛原 日本平など)はこの時期は霜に遭わない。
しかし今回はお茶の芽が1cm伸びたところを霜が襲った。よって被害は甚大である。
我が家でも4分の1ほどの面積が霜の害を受けた。この頃(4月25日)でも霜に遭った面はお茶の芽が出ていない。

以前私の恩師 故廣瀬和栄先生に霜に遭ったお茶の早期回復について質問した。
先生の答えは次のようであった。

霜の害に遭遇したお茶は葉の中にエチレンガスが溜まるのでそれを早く除去してオーキシンの活性化を図るべきである。それには 酢酸カルシームを散布しなさいという意見であった。
これはわたしが24~5歳のときであったのでかれこれ35年ほど前のことである。
理由としてはカルシーム剤の散布により茶葉を早く硬化させエチレンガスを除去し、樹体のエネルギーを根の伸長から養分の吸収に移行させ結果として茶葉の伸長につながるのである。
みかんとかカキのみが樹より落ちるのはなぜか?それは実が成熟すると子孫を残そうとして実の中にエチレンガスが溜まる。それがへたの部分に移行して離層を形成して実のへたの部分と茎の所の粘着力がなくなり落下するのである。

お茶
4月
お茶の作業
硫安(刈り取り30日前)と有機化成の散布
ミカンの作業
ミカンの春肥
防風ネットの設置 。。。。設置することにより風ズレを防ぐ ネットを設置することにより内部の温度が高くなり早く成熟する。
ミカンの木の列の間を掘り下げる。
排水を良くして糖度を上げる。

MEMO
1 先日テレビを見ていたら(世界一受けたい授業?)シナモン(中国名 桂皮)の効果が出ていた。末梢神経の活性化と毛細血管の健全化である。  これは果樹研究所で品種登録されたミカン 中間母本6号の果実と同じである。 これが成り始めれば同じことがテレビで話題となるであろう。
2 現在 地球では熱帯化 温暖化による作物の損失額は4000万トンであるそうである。温州ミカンもあまり暑くなると甘くならないそうである。熱帯のミカンはみな酸っぱい。品種によってはある一定の温度以下にならないと成熟しないと言われている。今これを解決するために成長停止ホルモンの散布を検討しているとのことである。恩師故廣瀬先生の理論そのものであると思うが・・・・・
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